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  一般的な医学に関する知識や医療機関受診にかかわる情報をご紹介しております。それぞれの疾患などに関する詳細な情報は他のホームページに多く記載されておりますのでそちらを参考にされてもよいかと思います(→お役立ちリンク集)。ここでは一般的な知識と役立つ情報を簡単に紹介しております。さらに詳しい内容は当社の書籍をご参照ください。

 高血圧とは収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上が続く場合のことを言います。日本では実に3300万人がかかっているとされ、国民病ともいえる疾患です。

 実は血圧は高くなってもそれを自覚することはほとんどありません。外来には「血圧が高い気がする」という方もときどきいらっしゃいますが、自覚することはまずありません。

 ではなぜ高血圧は治療しないといけないのでしょうか。それは一重に合併症の予防にあるといえます。血管はそもそも柔らかいホースのようなものです。ここに強い圧がかかり続けるとこれに耐えるために血管は徐々に硬くなっていきます。古くなって固くなったホースが割れてしまうように出血を起こしたり、小さな傷が繰り返されることでつまりやすくなってしまったりするわけです。血管は全身にはりめぐらされていますから、理論上どこの血管が傷害されてもおかしくないということになり、脳出血脳梗塞心筋梗塞などをひきおこすことになってしまします。

 これらの疾患は致命的となる確率が高い一方、高血圧のようなリスクがない場合には起こりにくいことが知られています。つまり少しの努力でならなくてくすむのです。

 こうした変化は何年もかけて起こっていくため、早いうちから予防することが大切なのです。


 高脂血症はコレステロール中性脂肪(ちゅうせいしぼう)のいずれかまたは両方が高値を示す疾患です。

 高脂血症も高血圧と同様にほとんど症状が出ません。このため治療に対する意欲がなかなかわきにくい疾患でもあります。特に肥満、甘いものやアルコール、肉類が好きな方に多く、なかなか減量や食生活の改善ができないことがその一因です。もともと好きなんですから食べたくなってしまいますよね。

 実は日本で高脂血症に関心がもたれるようになったのは1989年に治療薬が開発された頃からです。1960年代には脂質代謝についての授業は医学部では行われておらず、高脂血症という病名すら存在していませんでした。

 それは何故かというと、心筋梗塞のような疾患が日本では少なかったのですがこれが食生活の欧米化と共に急増してきたことによります。そう、高脂血症は心筋梗塞に代表される冠動脈疾患に大きな関連があると考えられている疾患なのです。

 最近ではコレステロールを下げる健康食品がとてもはやっています。ただ、食生活を変えずに健康食品を追加してもコレステロールはまず下がらないと思われます。また、注意していただきたいのはコレステロールは下げればいいわけではありません。高いことは決していいことではないことが数々の研究から証明されていますが、高い場合には「スタチン」と呼ばれるタイプの薬剤で治療することが重要です。この薬剤の内服で冠動脈疾患の発症や再発が確実に減少します。

 また、最近では「メタボリックシンドローム(=代謝症候群)」と呼ばれる新しい概念が提唱されています。メタボリックシンドロームとはインスリン抵抗性を基盤とした複数の疾患が重なった病態のことで冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症)の重大な危険因子となることが分かっています。この概念は1988年にスタンフォード大学のGerald Reavenによって提唱された概念で、当初は冠動脈疾患のリスクが重複した危険な病態であることから「死の四重奏(Deadly Quartet)」と呼ばれていた概念です。これには中性脂肪が大きく関与していることが知られています。

 中性脂肪に関して言うと、肥満が大きく関与している印象を受けます。また、甘いものやアルコールの影響が非常に強いように思われます。中性脂肪が400mg/dlほどであった人が一念発起して減量したところ正常値になったということも経験したことがあります。


 糖尿病(2型糖尿病)はその予備軍も含めると現在1,000万人以上の人が罹患している疾患です。なんと日本国民の約10人に1人という驚異的な疾患です。

 発症には遺伝的要因(いわば体質)と環境要因(食事や日常生活など)が複数重なり合って発症します。

 糖尿病は明確な症状をその初期および経過中にも示さないことが多いため、診断時には進行している可能性が高い疾患です。定期的な健康診断によって早期に発見されることが増えてきています。

 糖尿病はその合併症が心筋梗塞脳血管障害といった生命に関わる重篤な疾患や、網膜症(失明)腎症(厳しい食事制限や人工透析)神経症(失禁、しびれや知覚低下→小さな傷がもとで下肢切断になることも)など著しく日常生活を妨げるものを来たすことが多いです。これらの合併症のうち多くは一度罹患すると正常な機能を取り戻すことはほぼ不可能となります。

 これもやはり糖尿病になってすぐに起きることではないので、早いうちからの予防が重要です。

糖尿病治療の原則

  診断の時点の状態で治療方法は異なります。緊急入院になるケースもありますので、詳細は必ず主治医の先生に確認して治療を行っていただくことが大切です。

  予防方法でもありますが、治療のメインにあるものは食事療法、運動療法です。特に食事療法は何よりも大切であるといえます。運動療法は改善が得られることが知られていますが、糖尿病の状態によっては悪化させる恐れもあるので、これもやはり必ず主治医に確認し、主治医の指導のもと行うことが重要です。


脳血管障害とは脳梗塞、脳出血の総称です。
 「脳血管障害=脳卒中は脳血管の病理学的変化,環流圧の変化、あるいは血漿・血球成分の変化などにより一過性または持続性の血流障害または出血などが生じたものを言い、大きく脳梗塞と脳出血とに分けられる。」
 これが我々が学ぶ医学書に書いてある内容です。簡単に言えば、脳梗塞とは脳の血管が詰まったもので、脳出血は血管が破れて出血したことをさします。
当社書籍より抜粋

脳血管障害は日本人の死因として戦後の長い間、第1位を占めていました。近年は悪性新生物(がん)、心疾患に続き第3位の死因として非常に重要な疾患です。

 脳血管障害の最も困る点は一度発症した場合に機能を回復させる治療法が現段階では確立されていないということです。その症状は脳のどの部位が障害されるかによります。例えば腕や足を動かせなくなったり(麻痺)、話ができなくなったり(失語(しつご))、物の飲み込みができなくなったり(嚥下障害(えんげしょうがい))、場合によっては計算だけができなくなったり(失算(しっさん))します。

 脳血管障害により命を落とされる方ももちろんいます。幸い一命を取り留めたとしても後遺症によりご本人、ご家族の大きな負担を多くの場合伴います。

<脳血管障害の危険因子>
 脳血管障害はなんの危険因子もない人には起こりにくい疾患です。その危険因子とはこれまでに挙げてきた生活習慣病と、喫煙が主なものです。これらを持たない人で脳血管障害により入院した方は臨床医をしていてもほとんど経験しません。ならなくて済む疾患といえます。

<どのようなときにかかるべきなのか>
 米国脳卒中協会は「Brain Attackキャンペーン」により脳血管障害に関する知識を広めようとしております。このキャンペーンでは下に示すような症状があったときには直ちに医療機関を受診することが望ましいとしています。

● 身体の片側の顔、腕、脚に突然脱力や痺れが出現する。
● 突然目が見えなくなったり、物がぼやけて見えたりする。特に片目に起こる。
● 言葉が話せなくなったり、話をすることや理解することが困難になったりする。
● 突然原因不明の激しい頭痛。
● めまい感やふらつき感、突然の転倒で特に上の症状を伴う場合。


 「虚血性心疾患とは冠動脈の病的過程に伴って生ずる心筋への血流減少ないし途絶という事態により惹起された急性,慢性の心機能不全のことをいう.」これはWHOからの定義です。

簡単に言えば心臓の血管が詰まって血液(酸素)がいかなくなってしまったことをさします。まさにつまりかけている症状が狭心症すっかり詰まってしまって心筋が死んでしまった病態が心筋梗塞です。

 これには下に示すような種類があります。

 労作性狭心症…労作(運動)を行なったときに狭心痛を生じる狭心症

  安定狭心症…発作の発現様式・症状が最近3週間以上安定化しているもの
  不安定狭心症…最近3週間以内に新しく発症した狭心症または次第に発作の
            頻度・程度が増悪してくる狭心症

 このうち不安定狭心症は緊急疾患です。すなわち救急外来への来院が必要で、緊急入院が必要になる疾患です。それは心筋梗塞に進展する危険性がとても高いためです。

<冠動脈疾患の危険因子>
 喫煙
 肥満
 高血圧
 高脂血症
 糖尿病
 ストレス:A型行動人間
       ・目標に到達しようとする持続的な強い衝動
       ・競争を求める傾向
       ・永続的な功名心
       ・時間に追われながらの多方面の行動
       ・心身の活動速度を速めようとする習癖
       ・心身の著しい機敏性

 男性
 家族歴(一部遺伝的要因)

 


胃がんは日本人に多い疾患です。

胃がんは最近ではソフトバンクの王貞治監督が手術をされました。

死亡率のグラフ

国別では日本とノルウェーに多くみられています。この原因については塩分が多い食事をとることが原因の一つとして考えられています。

胃がんの早期発見には何といっても定期的な「胃の検査」が挙げられます。

胃の検査とは
 胃カメラ(上部消化管内視鏡)
 バリウム(上部消化管造影)

の2種類が挙げられます。年に1度の検査を行えば、仮に胃がんがあったとしても大体は根治できる状態で見つかると考えられています。

胃がんの治療は早期胃がんであれば内視鏡治療で終了します。

進行がんの場合、腫瘍の大きさやリンパ節転移、多臓器転移の評価を行った上で(TNM分類)、手術が可能であれば手術、進行していれば化学療法が行われます。

胃がんの化学療法では主に内服薬のTS-1を用います。これにいくつかの点滴による抗がん剤の投与を組み合わせた方法(化学療法のレジメといいます)で治療を行います。

胃の検査については「胃カメラは苦しいんでしょ?」というイメージをお持ちの方が多いのですが、いくつかのコツをつかめば、私自身の経験上はさほど苦しくないという印象を持っています。コツについてはブログでご紹介しておりますので、興味のある方は一度ご覧ください。

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